中日石川昂弥内野手(19)が、来年1月に広島の主砲、鈴木誠也外野手(26)の自主トレに参加することが11月30日、分かった。石川昂は常々「(4番の理想は)タイプ的には鈴木誠也さん」と公言。ともに野球用具はアシックス社の製品を使用していることもあり、球団、実績の違いも越えて参加が実現する見込みになった。

竜の未来の主砲が、日本の4番のもとで学ぶ。石川昂は昨年ドラフト1位で中日入りし、今季は1軍14試合で36打数8安打1打点、打率2割2分2厘で1年目を終えた。11月28日の契約更改で225万円減の1275万円でサイン(金額は推定)。「体力的にきつかった。毎週、試合をやり続けるのは、本当にしんどかった。プロの球に力負けをすることが多かった。パワーをつけて振り負けないようにしたい」と振り返る。鈴木誠への弟子入りは、来季の巻き返しのためだ。

今季は、バットも鈴木誠モデルを中心に選定。「なかなか(他に使用者が)いない形を使われている。振りやすいんで、僕はいいなと思っている」と、秋季練習でも愛用した。入団以来、掲げる目標は「3冠王」。鈴木誠は、19年に打率3割3分5厘で首位打者に輝き、今季で5年連続25本塁打、75打点以上をマーク。球界を代表するスラッガーを手本にする。

12月中にアシックス社のバット工場を訪問し、来季用のオリジナルモデルを作る。夢の3冠王へ向け、準備を整える。【伊東大介】