DeNAは18日、巨人田中俊太内野手(27)を獲得したことを発表した。背番号は未定。国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人に移籍した梶谷隆幸外野手(32)の人的補償によるもの。チームでは二遊間が補強ポイントとなっており、今年のドラフト会議では2位で中大・牧秀悟内野手(22=松本第一)を指名。またレギュラー三塁手の宮崎は32歳、遊撃の大和も33歳のベテランとなる。経験とパンチ力があり、内野の複数ポジションと外野まで守れる田中俊に白羽の矢が立った。

三浦大輔新監督(46)は、球団を通じ「走攻守バランスが取れた選手だと思います。地元神奈川出身ということもあり、横浜DeNAベイスターズの力になってくれることを期待しています。共に優勝を目指して戦おう!」と期待を込めてコメントした。

◆田中俊太(たなか・しゅんた)1993年(平5)8月18日、神奈川県生まれ。東海大相模時代は10年夏の甲子園準優勝、11年センバツ優勝。東海大-日立製作所を経て17年ドラフト5位で巨人入団。19年開幕戦に7番・三塁でスタメン出場。主に二塁手で出場し、3年間の通算成績は209試合、打率2割3分9厘、7本塁打、32打点、10盗塁。178センチ、82キロ。右投げ左打ち。広島田中広輔内野手(31)の実弟。9日に100万円減の1700万円で契約更改していた。

◆FAの補償 FA選手を獲得した球団は、その選手が所属していた球団での年俸によって補償が必要になる。旧球団の年俸順位Aランク(1~3位)かBランク(4~10位)には補償が発生。Cランク(11位以下)は補償なし。補償は金銭のみか、人的+金銭となる。人的補償はプロテクト28人と外国人、直近ドラフト獲得選手を除いた選手が対象。梶谷はBランク(推定7400万円)とみられ、巨人は人的補償に加え金銭として旧年俸の40%(同2960万円)を補償しなければならない。