阪神は25日、メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国KT)の獲得を発表した。推定年俸は250万ドル(約2億6250万円)の2年契約とみられる。背番号は「24」に決定。スコアボード表記、ユニホームは「ロハスJr.」となる。ロハスは日本国内球団だけでなく、大リーグの複数球団も関心を示していた。阪神はこの日までに新助っ人のチェン、アルカンタラの獲得、守護神スアレスの残留を発表。マルテ、サンズ、エドワーズを含め、助っ人8人体制最後のピースが埋まった。

ロハスは球団を通じ、「阪神タイガースと契約を交わせたこと、そして来シーズンからチームの一員としてプレーできることにとても興奮しています。阪神タイガースは球団だけではなく、本拠地としてプレーする甲子園球場も素晴らしい歴史と伝統がある偉大な球場だと聞いているので、そのグラウンドでプレーできることが今から楽しみです。そして、私が最も楽しみにしているのは、応援していただける多くのファンのみなさんにお会いできることです。素晴らしい環境がそろった伝統のある阪神タイガースでプレーできることを誇りに思います」と、コメントした。

ドミニカ共和国出身のスイッチヒッターは今季、47本塁打、135打点で韓国リーグ2冠を獲得。メジャー経験はないが、17年シーズンの途中にKTへ移籍すると18年に43本塁打をマーク。今季の打率も3割4分9厘を残し、4年連続で3割以上を記録する超優良助っ人だ。来季で阪神2年目となるサンズとは、18年から韓国球界でともにプレー。所属チームは違っていたが家族ぐるみの付き合いがあり、谷本球団副社長兼本部長は10日に「サンズ夫妻が結構、ロハス夫妻と仲良かったみたいです。総力戦で取りにいきました」と、独自の情報網を駆使していることも明かしていた。

チームは今季入団したボーアが退団したが、来季はサンズ、マルテとともに再び助っ人野手3人制となる。

 

◆メル・ロハス・ジュニア 1990年5月24日、米インディアナ州生まれ。10年ドラフト3巡目でパイレーツと契約。16年5月ブレーブス移籍。17年WBCドミニカ共和国代表。17年韓国プロ野球入り。今季本塁打と打点の2冠に加えMVPにも輝いた。父メル・ロハスはエクスポズ(現ナショナルズ)などで通算34勝を挙げた投手。大叔父はエクスポズなどで監督を務めたフェリペ・アルー。188センチ、102キロ。右投げ両打ち。