ロッテに「C」マークが復活する。

中村奨吾内野手(28)が来季のキャプテンを務めることになった。17年まで務めた鈴木大地選手(現楽天)以来4年ぶり。「キャプテンを任せていただけるという話をいただいたので、自分の成績も出して、チームがしっかり勝てるように、周りをより一層見ながらやっていきたいと思います」と決意を話した。

18年、19年と続けて全143試合に出場した。二塁手としてフィールドを見渡す。チームの中心を担う、大事な役回りだ。「去年くらいからそういうことは言われてましたし、少しずつ意識しながらやっていたので。キャプテンマークがつかなくても、そういう気持ちでやるつもりでいたので」。今季も全120試合を戦い抜き、リーダー候補としての経験も重ねた。

決して派手なタイプではない。今季は2、3、5、6、7番と5つの打順に座った。起死回生の本塁打もあれば、内角球に窮屈になりながら二塁へ転がし、進塁打にすることもあった。「チームプレーはしっかり一発で決めると流れも良くなりますし、そのあとの打席にいい影響が出ると思います」と前向きにこなしてきた。

今季は打率2割5分を割るなどやや苦しんだ。中村奨の状態とチームの勝敗がリンクする時期もあった。「自分がいい時にチームも良く、悪い時はチームも悪いんじゃなく、調子が悪い時もチームは勝てるように」。来季も走攻守を堅実にこなしながら、よりよいリズムを。井口監督は新主将に「奨吾には彼なりのスタイルでリーダーシップを発揮してもらいたいと思っています」と期待した。【金子真仁】