広島ドラフト1位・栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)は、黒田ロードを突き進む。広島・廿日市市内の大野練習場で新人合同自主トレの初日を迎え、キャッチボールやランメニューなどで汗を流した。8日の入寮を前に、社会人時代の上司や大学時代の同級生から贈られたというOB黒田博樹氏の著書「クオリティピッチング」と「決めて断つ」の2冊を寮へ持ち込んだことを明かした。

「クオリティ-」は野球におけるデータの重要性が記された1冊。社会人時代からデータを重宝するようになったという右腕は「データ通りにいけば抑えられることも多い。データも大事にしていきたい」と力を込めた。「決めて-」は黒田氏の生きざまが書かれた本。2冊とも未読だが、寮で熟読する予定だ。

栗林は黒田氏について「おとこ気が強い方。チームのためを思って、投げている姿をすごく感じる」とリスペクト。そして「自分も黒田さんみたいにエースになって、たくさんの人を巻き込める、魅了できる投手になりたい」と理想の将来像を描いた。【古財稜明】