広島ドラフト1位栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)は、今クールもブルペンは封印する。

9日から始まった新人合同自主トレは3クール目に突入。17日は多くの先輩選手が大野練習場に姿を見せる中、栗林ははやる気持ちや高ぶる感情にブレーキをかけながら、冷静に調整プランを練っている。「前のクールよりは多少気持ちが上がって、ある程度球が強くなってきていると思う。もともとブルペンでいっぱい投げるタイプではないので、キャンプまでに2、3回(ブルペンに)入れれば。傾斜に慣れるためならシャドー(ピッチング)でもいい」

この日ノックで同組になった大瀬良から「無理せず、ゆっくりで」と声を掛けられ、自分の調整法が間違っていないと感じられた。キャンプ初日のブルペン入りを目指し、次のクール内にブルペンで初投げ。自主トレ最終クールで総仕上げ。黄金新人の頭には、すでにキャンプインまでの道筋が描かれている。