中日の根尾昂内野手(20)と石川昂弥内野手(19)が29日、メジャーから楽天に復帰した田中将大投手(32)との対戦を熱望した。

この日、中日選手団は、春季キャンプに向け沖縄入り。1軍スタートの18年ドラフト1位の根尾は北谷町に、2年連続2軍スタートの19年ドラフト1位の石川昂は読谷村の宿舎にそれぞれ入った。

田中将の日本球界復帰に、根尾は「すごいこと。メジャーでエースとして活躍されていた人」と興奮した。「スプリットはすごいと聞きますが、僕の中ではやっぱりストレートで、勝負している場面のイメージが強いです」と、駒大苫小牧時代に甲子園で活躍、楽天、WBCでも輝いたヒーローの姿を思い起こした。

石川昂も「楽しみというか、すごい。もちろん対戦してみたい。想像するとワクワクします」と胸を躍らせた。小学生だった13年には楽天-巨人の日本シリーズをテレビ観戦。「完投した翌日に9回のマウンドに上がった場面は今でも鮮明に覚えています」と、振り返った。

昨季、1軍初安打を放ったものの根尾は、9試合2安打、打率8分7厘で2年目を終えた。3年目の今季は遊撃一本で再挑戦。「オープン戦を含め、実戦では結果を求めたい。走塁は先の塁を狙って得点を増やす。打撃では、単打、二塁打を増やす。守備では、凡打を確実にアウトにし併殺を増やす」と、京田の定位置奪取へ改めて意気込みを口にした。石川昂も今月は広島鈴木誠の自主トレに参加し、「目標の3冠王をとって日本のトップに立ちたい」。竜のドラ1コンビは、球界のトップニュースをモチベーションに変えた。