阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(21=近大)が29日、プロ入り初の屋外フリー打撃で規格外のパワーを披露した。

キャンプ地の沖縄・宜野座で前乗り合同自主トレに参加。バックスクリーン上部に当てる特大の140メートル弾を放つなど、41振で直撃3発を含む4本の柵越えを放ち、外野を争う高山らを「エグい!」と驚かせた。前日宣言した「長打力を見てもらいたい」を早速有言実行。4球団が競合したアマNO・1スラッガーに本物の予感だ。

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<近年の主な新人野手初の屋外フリー打撃>

◆伊藤隼太(慶大)12年1月27日=宜野座合同自主トレ 柵越えはゼロながら、34スイングで安打性17本。その内訳は左前3本、中前13本、右前1本。無理に引っ張らず、逆方向打ちを徹底した。

◆高山俊(明大)16年2月3日=安芸キャンプ 右手首骨折の影響で2軍スタート。59スイングで柵越え20本。推定飛距離130メートルのバックスクリーン越え2発を含む場外弾5発も放ち、掛布2軍監督も目を細めた。

◆大山悠輔(白鴎大)17年1月29日=宜野座合同自主トレ 初日に33スイング中左越えに1本の柵越え。滞空時間の長い弧を描き、左翼スタンド最前列へ着弾させた。安打性の打球も12本と、いきなり能力の高さを披露した。

◆近本光司(大阪ガス)19年1月29日=宜野座合同自主トレ 59スイングで鋭い打球を連発。14スイング目に右中間フェンスを越え、芝生席に着弾する一撃を放った。俊足に加え、長打力も見せつけた。