西武今井達也投手が、ダルビッシュ効果で開幕ローテーションに入る。昨年11月ごろ、知人のSNSを通じてダルビッシュ(現パドレス)に連絡し、相談した。「いろいろアドバイスをいただいたんですけど『自分が一番スムーズに腕が振れて、強い球を投げられるフォームを探してみたら』と言われ、今重要視しています」。さっそく、この春季キャンプで取り組んでいる。

先発ローテの柱として期待された昨季、中継ぎを経験するなど苦悩のシーズンを過ごした。何かを変えるために、連絡先も知らない球界の大先輩に連絡。これ以上ない生きた教本から助言を受けた。さらに投球の幅を広げるために、新球フォークにも挑戦。体力面ではウエート強化で体重5キロアップ。最速157キロの更新を目指し、プロ5年目での進化を追求する日々を送っている。

7日の練習では打撃投手として登板し、40球の投げ込みで感覚を確認した。外国人投手不在の苦境を救うためにも、今井の存在は不可欠。「規定投球回に達したこともないし、シーズン通して勝ち越せたこともない。開幕から終わるまでローテを守り続けないといけない。負けない投手、勝てる投手にと思っています」とシーズンを見据えた。【栗田成芳】