楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22=早大)が“マー君カット”を手に入れた。実戦初登板となる20日の練習試合日本ハム戦(金武)へ、キャンプ8度目のブルペン投球。同戦で同じくデビュー予定の田中将も見守る中、42球中14球をカットボールに費やした。

吸収力がハンパない。投球練習前。右腕に同球種の教えを請うた。握り、リリースの感覚を授かり即実践。「(直球と)ピッチトンネルを保ってちょっと動かすくらいのイメージがいいんじゃない?と」。従来は縦に落ちるジャイロ回転。“マー君カット”は直球の軌道から右打者の胸元へ小さく横に滑る。デビュー戦での試投は予定していないが「田中さんのアドバイスで自分も成長させてもらっています」。12日の打撃投手登板前にも岸にカーブを教わり、即実践。この日の投球練習後も、田中将に身ぶり手ぶりで落ち球の重要性、変化球の考え方を教わるなど、取材熱心だ。

石井GM兼監督も「開幕ローテに入るために結果も見せながらいい調整をしてほしい」と期待を込める。最速155キロの黄金ルーキーは先発田中将の2番手で登板予定。「緊張します。自分の投球をバッテリーや味方の選手に認めてもらえるように全力で立ち向かっていけたら」と初々しく意気込んだ。【桑原幹久】

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