DeNA先発の浜口遥大投手（25）が、後輩の大記録に刺激を受けた。練習試合の巨人戦（沖縄セルラー那覇）で4回3安打1失点。

同じ神奈川大出身のマラソンの鈴木健吾が日本記録を更新した直後、開幕戦の相手から5三振を奪った。

いきなり元同僚の梶谷を迎えた。自分の調子を探るため直球を続けたが、4球目を右翼線二塁打とされ「すごくいい打者だと感じた」。2番坂本に右前適時打を許し、6球で失点した。3回の第2打席は無死一塁で遊ゴロ。併殺崩れとなり「打ち取っても足があってダブルプレーが取れない。塁にいても足があり、神経を使う」と警戒した。

2回以降、走者を出しながらも粘った。手の内を隠すより自分の調整を優先した。「キャンプで取り組んだ真っすぐの強さ、落ち球で勝負できた」。最速は145キロ。フォークやチェンジアップとのコンビネーションも生きた。

マラソン鈴木は、大学の1年後輩だ。駅伝部と野球部はお互いを応援。箱根駅伝の予選で立川まで駆けつけたこともある。「すごい。本当に素晴らしい。いい刺激になります。僕も負けないように、どちらかというと（話題を）持っていかれてると思うので」と喜んだ。キャンプでは開幕投手に立候補。「そこは変わらず気持ちを持ってます。キャンプでつくった下地を、いい状態でシーズンを迎えられるように」。開幕の巨人戦で登板すれば、鈴木級の注目を集めそうだ。【斎藤直樹】

▽DeNA三浦監督（5回1死二、三塁でピックオフプレー。捕手戸柱の三塁送球が走者に当たり2者生還）「走者に当たって失点したが、積極的にトライした。タイミングもアウトに見えた。周りが見えていなければできない。結果よりトライしたことがよかった」