球団名が日本ハムになった74年以降、最も長く背番号「21」を背負ったのは武田久だ。プロ2年目の04年から17年まで実に14年間着用した。06年には球団史上最多の75試合に登板。40ホールドを挙げ最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。チームのリーグ優勝、日本一に貢献するなど、本拠地移転後の黄金期を支えた投手の1人だ。

エース格が背負ってきた歴史もある。メガネに口ひげがトレードマークの右腕、高橋直樹(69~80年)はサイド気味の下手投げで79年に自己最多20勝。日本ハム時代(前身含む)に挙げた138勝は、土橋正幸(162勝)に次ぎ球団歴代2位の記録だ。86年ドラフト1位入団の西崎幸広(87~97年)は8度の開幕投手を務め、甘いマスクから「トレンディーエース」と呼ばれ人気を集めた。

ほぼ投手が着用してきた番号を18年から背負うのが清宮幸太郎。近未来の主砲として大きな期待を背負っている。