阪神のドラフト2位伊藤将司投手(24)が広島戦に先発でプロ初先発する。

今年のドラフト新人では楽天1位の早川隆久投手(22)が28日に初白星一番乗り。早川は千葉・横芝中野球部の2学年下で、伊藤将が「後輩があんな良いピッチングをしたら、自分はやらないといけない」と刺激を受けている。プロ初登板初勝利を挙げると、阪神の新人では18年の高橋以来となる。「走攻守そろっているチームなので、低めに集めて打たせて取る投球ができたらいいと思います」。その決意を結果につなげたいところだ。

なお31日は伊藤将のほかにDeNA1位入江大生投手(22)、日本ハム1位伊藤大海投手(23)も先発し、ルーキー3人が同時にプロ初登板を踏む。ドラフト新人3人が同日に初登板初先発するのは19年4月4日の4人(巨人高橋、DeNA大貫、ロッテ小島、楽天弓削)以来となる。

◆阪神伊藤将これまでの実戦登板

▼2月7日紅白戦 紅組4番手で登板。北條を一ゴロ、小幡を直球で見逃し三振、栄枝をチェンジアップで空振り三振と3者凡退。

▼2月28日練習試合(ヤクルト) 対外試合デビュー戦で1回1安打無失点。村上に右前打を浴びたが、最速143キロで好調をアピール。

▼3月6日オープン戦(ソフトバンク) 2番手で登板し3回1失点。真砂に本塁打を浴びたが、4三振を奪いローテーション争いに生き残った。

▼3月25日2軍練習試合(四国IL・徳島) 2番手で5回1安打無失点。広島打線について「走攻守そろっているし、3、4、5番は長打を打てるバッターなのでしっかり意識して」と語り、デビュー戦を踏まえての調整マウンドだった。

 

阪神伊藤将アラカルト

◆生まれ 1996年(平8)5月8日、千葉県生まれ。

◆球歴 横浜では2年春からエースで、その夏の甲子園では丸亀(香川)との初戦で14三振を奪い完投勝利。3年のセンバツは初戦で八戸学院光星に敗れた。国際武道大からJR東日本に進み、19年から2年連続で都市対抗大会に出場。

◆球種 直球、カーブ、カットボール、ツーシーム、チェンジアップ。

◆座右の銘 報恩謝徳(ほうおんしゃとく)。受けた恩義や徳に対して感謝の気持ちを持ち、お返しをすること。

◆投げ合いたい投手 29日にプロ初勝利を挙げた楽天ドラフト1位早川。千葉・横芝中軟式野球部時代の2学年後輩。

◆サイズ 178センチ、85キロ。左投げ左打ち。