広島森下暢仁(まさと)投手(23)が13日、甲子園で阪神戦に先発する。

阪神戦は通算5試合に登板して4勝0敗、防御率1・85の好成績だ。1年目の昨季は8月14日に、被安打2、12奪三振の快投でプロ初完投を完封で飾った。今季初対戦となった3月30日も、6回無失点で勝利。首位で3連勝中の阪神相手に、相性のよさはどこまで続くか。広島は2・5ゲーム差の2位で首位阪神を追う。注目の一戦は午後6時プレーボールだ。

〈広島森下の阪神戦VTR〉

◆20年7月23日=4○2(甲子園)初回に大山の2ランで先制されたが、2回から完全に立ち直った。6回まで10奪三振の力投を見せる。2桁奪三振を記録した広島の新人は、14年9月6日のDeNA戦で10奪三振の大瀬良以来となった。

◆同8月7日=11○6(マツダスタジアム)序盤から味方打線が大爆発。2回まで6点の援護をもらった。3回に1失点、5回には4連打から3失点。4四球と本調子ではなかったが、坂倉との初バッテリーで6回6安打4失点と耐えた。打っても3回にプロ初安打。

◆同8月14日=6○0(京セラドーム大阪)5回2死までパーフェクトピッチング。被安打わずか2、奪三振12と阪神打線を圧倒した。「2桁奪三振で無四死球完封勝ち」は2リーグ分立後10人目。セ・リーグの新人では61年5月17日権藤博(中日)以来で、球団史上初の快挙だった。

◆同8月28日=4○3(マツダスタジアム)序盤に3点の援護をもらったが、5回に1失点、7回大山のソロ本塁打で1点差に迫られ、この回で降板。勝ち投手の権利を得ていたが、9回フランスアが同点とされ、勝ち負けはつかず。試合は広島がサヨナラ勝ち。

◆21年3月30日=1○0(マツダスタジアム)6回1安打無失点と圧倒し、今季1勝目を挙げた。最速152キロの直球を軸にした投球で、開幕3連勝中だった猛虎打線を沈黙させた。大学日本代表でチームメートだった佐藤輝との公式戦初対決は、2打席連続三振と完勝。