DeNAは今季3度目の完封負けで、2年ぶりの7連敗となった。攻守に分けて、敗因を探る。

【守備】投手陣が今季最多の19安打を浴びた。今季初先発の坂本は5回3失点と粘ったが、10安打を許した。直球は最速146キロをマークしたが、空振りを奪える変化球がなかった。打者25人で奪三振は0。4回以外は毎回先頭打者に出塁を許し、あまりにリズムが悪かった。三浦監督は、坂本については「ボールはだいぶよくなっていた。毎回走者を背負って3点でよく踏ん張ったけど。徐々によくなってきた」と評した。だが、投手陣での19被安打には「打たれすぎです。バッテリーとして何とか防がないといけない」とした。

バックの守備も乱れた。3回無死一、二塁で、梶谷の打球は左中間への飛球。タッチアップした二塁走者を三塁で刺そうとした中堅桑原からの返球は、中継に入った遊撃大和の頭上を越えた。三塁宮崎が二、三塁間でボールを捕球した時には、一塁走者も二塁を陥れた。確実に刺せるならダイレクト送球の方が速いのは確かだが、三塁送球はそれた上に、カットマンの頭上を越える送球はいただけない。オープン戦から開幕3連戦を通じて露呈した中継プレーの乱れは、確実に巨人に次の塁を狙われている。三浦監督は「きっちりと凡事徹底でやっていきたい」と指摘した。

【攻撃】巨人菅野の前に、散発6安打に終わった。スタメン出場2試合目の5番ソトが4打数無安打とブレーキとなった。4回2死三塁では中堅飛球。7回無死一塁でも中飛。9回2死一塁も右飛に倒れた。アウトはすべて外野飛球。150キロの直球には差し込まれ、スライダーも捉えられない。実戦不足が響いている。ソトのスタメン復帰で6番に下げた宮崎は2試合連続で2安打。三浦監督は「点が入らなければ改善しないといけない」と話しており、打順の組み替えを行う可能性はある。

今季最長の7連敗だけに、投打ともに打開策は必要となる。三浦監督は「なかなか期待にこたえられなくて申し訳ないが、明日から勝てるようにいろいろと対策を立てていきたい」と話した。【斎藤直樹】

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