オリックスが1点を守り切れず逆転負けし、引き分けを挟み今季初の4連敗となった。2-1の9回を任されたヒギンスが誤算で4四球を与えるなど2失点。借金は今季ワーストの「6」となった。

開幕当初の抑えだった漆原は状態が上がらず、平野佳は首を痛めて出場選手登録を外れている。代役を務めたヒギンスに対して、中嶋監督は「9回だったら何か変わるのかな…。(普段と)違うのかな」と首をかしげた。ただ、信頼は揺るがず「次そうなっても行くしかないんでね。切り替えてやってもらうしかないですね」と責めなかった。

先発した19歳左腕の宮城は7回途中4安打1失点と好投し、3勝目の権利を持って降板。9回に逆転を許した際には一塁側ベンチで表情を固めた。指揮官は「結果を残すしかない。勝たなければどうしようもないので…。良い雰囲気を作っていきます」と懸命に前を向いた。

攻撃面では今季初めて吉田正を2番で起用し、4番にジョーンズを据えるなど打線を大幅に組み替えた。4回に先頭の吉田正の二塁打をきっかけに、5番杉本がバットを折りながらも同点打。6回2死一塁ではジョーンズが10球粘って、左翼フェンス直撃の一時勝ち越し二塁打を放った。

試合の流れをつかんではいただけに、白星が欲しいところだ。【真柴健】

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