DeNA三浦大輔監督(47)が22日、中日6回戦(横浜)の5時間前、早出特打の打撃投手として登板した。主将の佐野恵太外野手と桑原将志外野手を相手に、15分間で101球。キャンプ以来となる打撃投手としての投球にも、ボール球は4球だけという精密な制球だった。佐野が4本、桑原が2本の柵越えを放った。DeNAは2分けを挟んで9連敗中と苦しい状況だが、監督自らが動き、率先して現状打破へ取り組んだ。

三浦監督は打撃投手を務めた理由について「バッティング投手がみんな疲れていたので手伝っただけ」と話した。以前は「マウンドから打者を見ると調子が分かりやすい」と話していたが、この日は佐野と桑原の調子について「今日はストライクを投げるのにいっぱいだった。僕が何とか変えようというより、元気よく打っている」と感じたという。

三浦監督からパワーを注入された佐野は「ばっちりです」と笑顔でベンチ裏へと引き揚げた。