阪神佐藤輝明内野手(22)が、甲子園のファンへの「4番三塁」のお披露目試合でHランプをともした。

4月25日以来の甲子園での有観客試合。阪神生え抜きの左打者では、88年掛布雅之以来の4番三塁を務めた。スタメン発表時には「4番サード佐藤輝明」とコールされると、大きな拍手。逆転満塁弾を放った5月2日の広島戦(甲子園)でプロ初初4番を務めたが、その日は無観客だった。「特に意識することなく、しっかり自分のバッティングだけを心がけて入りました」。平常心で竜投に対峙(たいじ)した。

打撃は中日ロドリゲスに2打席凡退だったが、6回の第3打席で133キロのスライダーを中前に運んだ。これで4月22日の巨人戦から16試合連続出塁で、自己最長を更新。「打つのが一番良いですけど、フォアボールとか、どんな形でも出塁できているのは良いことだと思います」と納得だ。

まさに恵みの雨なのか。雨天中止翌日の4試合の成績は、16打数5安打で打率3割1分3厘、2本塁打8打点と好相性を誇る。チームも今季、中止翌日は4戦全勝だ。14日からの巨人3連戦に向け、「しっかり巨人に攻め勝って、もっと首位の座を固められたらいいかなと思います」ときっぱり。5月は打率3割4分5厘と好調な4番が、首位固めを引っ張る。【林亮佑】