楽天が今季9度目の2桁被安打で、1分けを挟む連勝が2で止まった。首位は守ったが、2位ロッテに0・5ゲーム差と詰められた。

先発涌井が立ち上がりを攻められた。1回、オリックスの1番福田、2番宗に連続二塁打を浴び先制点を許すと、1死を挟み、杉本にも適時打を打たれた。その後、2死二塁としたが、安達の遊ゴロを遊撃手小深田が一塁へ悪送球。いきなり3点を奪われた。

2回は簡単に2死を奪ったが、再び福田の中前打から宗の右翼線適時三塁打、吉田正の右中間適時二塁打で2失点。3回6安打5失点(自責4)で2敗目を喫した。3回以下での降板は17年9月16日楽天戦(2回7失点)以来4年ぶり。「ゲームを作れなかったことが全てです」と振り返った。

4回から登板した2番手西口が5回に紅林に3ランを浴びるなど3回4失点。オリックス打線の勢いを止められなかった。

打線はオリックス先発山岡の前に6回まで1安打のみ。7回に内田の1号3ラン、9回に茂木の7号ソロが飛び出したが、及ばなかった。

石井GM件監督は先発の涌井の投球について「緩急という意味では使えなかったかなと思います。立ち上がりにパンパンパンとやられてしまった。1、2番でリズムを作られてしまったので、そこはちょっと歯止めが、なかなかどこで効かすのかというのがちょっとあって、苦しい投球になってしまった」と振り返った。

3回62球で降板したことには「(2番手の)西口も空いていたので。長いシーズンを考えて、この後実のある投球ができるのか、できないのかということを考えた時に、代わった方がいいかなと思って代えました」と考えを示した。

8回3失点と抑えられた相手先発の山岡の投球に「それこそうまく緩急を使われて、いいテンポで投げ込まれてしまった。なかなか打線的にもヒットを出すのも厳しい状況になってしまった」と話した。

敗戦の中にも光を見いだす。8回に山岡から1号3ランを放った内田は「ある程度、仕留めるところの精度を上げていけばすごくいいバッターになると思う」と評価。5回までに9点を追う展開から4得点を奪ったことに「一方的なゲームになるところで、4点がとれた。ある程度負ける中でも少しはこっちに持ってこられることがないといけないので、負けの中でも少し得点がとれたことはいいというか、そこらへんは評価しないといけないと思います」と前を向いた。

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