この快勝劇を、大阪でもファンに見せたいな~。オリックスが今季初のほっともっと神戸で、首位楽天に快勝。13安打9得点の圧勝劇の主役になったのが、宗佑磨外野手(24)だった。

初回無死二塁での先制二塁打に始まり、2回2死一塁では右翼線へ適時三塁打。4回には右前打を放ち、試合前半でサイクル安打に王手をかけた。本塁打が出れば19年4月9日阪神梅野以来の快挙達成の最後のチャンスで、8回に中堅に大飛球を放つも、スタンドには届かなかった。

「(スタンドまで)あと3メートル? いや、もうちょいあったんじゃないですか。ぼく、その前の(2回の)三塁打がエラーと思っていた。だから(サイクルと)考えてなくて。最後、(福田)周平さんから『次、ホームランならサイクルやで』と言われて『まじすか?』て感じでした」

準本拠地・神戸のスタンドには、4888人が詰めかけていた。オリックスにとって有観客のホームゲームは、4月22日西武戦以来。ファンの期待に応えようと、宗は精いっぱいバットを振った。快挙はならず、正直に悔しがった。

「あそこ(中堅)にぶち込むなら、かなりウエート(トレーニング)せなあかんやろうけど」と突っ込んだ中嶋監督だったが、4位浮上で神戸のファンを喜ばせた選手の奮闘には胸を張れる。「(有観客は)全然違いますね。うれしいですし。選手の活躍に対する拍手であったり。全然違います。緊急事態宣言どこも出してるんやけど、なんで大阪だけダメなんかと」。本拠地・大阪は無観客が続く。ファンに見てもらえたらうれしいのにな~と、コロナ禍の状況を残念がった。【堀まどか】

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