ミスターのパワーが主砲に伝わった。巨人長嶋茂雄終身名誉監督(85)が東京ドームに来場し、伝統の一戦を観戦した。3月26日のDeNAとの開幕戦以来の東京ドームでの試合観戦となった。ホームベース後方の球団ブースから熱視線を送った。2回裏の攻撃前に場内アナウンスで紹介され、電光掲示板に姿が映し出されると、スタンドのファンは大きな拍手で沸いた。

直後の2回、先頭岡本和が阪神アルカンタラの初球を強振。バックスクリーン直撃の9号先制ソロを放った。

前日15日に阪神との「伝統の一戦」が通算2000試合に到達した。長嶋終身名誉監督は「伝統の一戦、阪神戦にはやはり特別な思いがあります。1959年の天覧試合では、天皇陛下の前でサヨナラホームラン、ダイヤモンドを1周することができましたが、今でもあの時の興奮、そして大歓声はよみがえってきます。1968年の阪神戦ではバッキーと王さんのデッドボール事件もありました。ライバルである阪神戦になると、今も熱い思いがこみ上げてきます。今年の阪神はルーキーの佐藤輝君という新しい力もあり、強い。手ごわい相手ですが、わが巨人軍も十分に力があります。やはりプロ野球は巨人と阪神が強いと盛り上がります。2001試合目以降もライバルとして、新たな好勝負が生まれていくことを期待しています」と球団を通してコメントした。

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