ソフトバンク森山良二投手コーチ(57)が21日、若鷹たちに「勝利の方程式入り」のアピールを求めた。現在は抑えの森が左肘の炎症で離脱中。モイネロが代役を務めているが、五輪米大陸予選にキューバ代表として出場するため、近日中にチームを離れる。森山コーチはモイネロ不在の間の守護神に「一番経験のあるピッチャー。頑張ってもらいたい」とセットアッパー岩崎を指名。その上で「(7、8回は)そのまま繰り上げるのか。そこらへんも考えていきます」と話した。交流戦も目前に控える中、戦いながら勝ちパターンを再編していくことになる。

セットアッパー候補には、経験豊富なサウスポー嘉弥真に加え、ここまで好救援を続けている両右腕が挙がる。今季23試合で防御率0・96をマークする3年目泉と、強気な投球を武器に22試合に登板している2年目津森だ。さらに森山コーチは「板東もね。いきなりというのは難しいかもしれないけど」と、今月14日に昇格したばかりだが、制球力に定評のある3年目右腕の名前も出した。

チームにとってはブルペンが崩壊しかねないピンチだが、若手には大チャンスだ。森山コーチは「森もいない。モイネロもいなくなる。そこの2枠が空いているわけだから。競争はすごく大事だと思うのでね」と、アピール合戦に期待する。ピンチをチャンスに変え、強力リリーフ陣のさらなる底上げを図る。【山本大地】