DeNAが今季初の5発で交流戦の開幕戦に大勝した。2回に宮崎敏郎内野手(32)が5号2ランで口火を切ると、大和、ソト(2発)、佐野にも本塁打が飛び出した。昨年8月1日阪神戦(甲子園)以来の1試合5本塁打。三浦監督は借金17から流れを変えるべく、打撃、投手コーチの配置転換や2番伊藤光の新オーダーと動いた。先発野手全員安打で勢いがつきそうな白星となった。

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交流戦から流れを変える。勢いをつけるにふさわしい、派手な1発攻勢だった。2回無死一塁、宮崎が高めの138キロ変化球をたたいた打球は、風に乗って左翼席へ吸い込まれた。左翼へ5号2ランは「先制点を挙げることでチームに勢いが出ると思っていた」。狙い通り2死後、8番大和に今季初アーチが飛び出した。好投手山岡から3点を先制した。

4回にはソトが6号2ランを放つと、5回には佐野の5号2ラン、ソトの2打席連続アーチで突き放した。1試合5発は昨年8月以来。4人まで同じメンバーで、梶谷の分をソトが2発で補った。佐野は4番から3番に変更となって5試合目で初アーチ。試合前に選手ミーティングを開いた主将は「ここまでチームは苦しい状況が続いていたけど、交流戦で景色がガラッと変わる。いいスタートが切れたと思う」と手応えをつかんだ。

三浦監督は、試合前から激しく動いていた。「入れ替えてブルペンを活性化させる」と投手コーチを配置転換。木塚コーチをブルペンに、川村コーチをベンチに入れた。打撃コーチも「いろいろな視点でアドバイスをもらうため」と球団歴代2位の通算278発の田代巡回コーチをベンチに入れ、嶋村コーチを外した。打順は8番だった捕手の伊藤光を2番に置いた。球団で捕手の2番は07年の相川以来14年ぶり。先発野手全員安打と打線がつながった。「非常に大きな1勝。この勢いを明日につなげていきたい」。DeNAが最高の再スタートを切った。【斎藤直樹】

▽DeNAソト(今季初の1試合2本塁打)「2本ともしっかり前で捉えられた。試合前に立てたプラン通り実行できた。この状態を続けていきたい」

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