侍ジャパン稲葉篤紀監督(48)が球界を代表するオリックスの2本の名刀の切れ味を体感した。オリックス-ヤクルト戦を視察。最速156キロで今季4勝目を挙げた山本由伸投手(22)に「シーズンでいい時もあれば状態が良くない時もあるが、1つ1つの球は素晴らしいですし、今日も素晴らしい投球を見せてもらった」と評価した。先発の軸になり得る一方でプレミア12でセットアッパーを務めるなど起用法は思案どころ。「いろんな可能性を含めて考えたい」と話した。

首位打者を独走する吉田正尚外野手(27)の弾丸12号もチェックした。218打席にしてわずか7三振も国際大会での強み。「三振が少ない選手は長打がなかなか増えないんですけど、今日もホームラン。選球眼が非常にいいので四球も取れる」。代表候補選手が故障や新型コロナウイルス感染に見舞われる中で見た高い能力は安心材料の1つ。「球界を代表する選手に2人ともなった」と実感した。