ロッテ小島和哉投手(24)が今季初めて7回のマウンドに向かい、3勝目をつかんだ。

「今シーズンに入ってから、何もほとんど、チームのために役に立っていない。自分の中ではすごくもどかしさがあったので、できるだけ長いイニングを投げることを一番に考えていました」

走者を出しつつも、6回まで巨人打線を無失点に抑えた。ロッテの先発投手が6回を無失点で終えたのは24試合ぶりだった。直球、カットボール、チェンジアップとも制球が大きく乱れず、坂本ら右打者に一塁側スタンドへの飛球ファウルを多く打たせるなど、球威もあった。

ところが7回はいきなり連打。連続三振と四球で2死満塁にすると、3番亀井に押し出し四球を与え、あと1死を奪いきれず降板した。残した3走者もその後全て生還し、1点差に迫られた。「あのイニングはしっかり抑えないと、信頼も勝ち取れないと思うので、すごく悔しい気持ちが強いです」と、白星にも反省が先行した。

とはいえ、これで3勝2敗と勝ち星が上回った。開幕から1カ月以上初勝利をつかめなかったが、フォームなどもマイナーチェンジを重ねながら、投球を作り上げてきた。変化といえば、ZOZOマリンでの初回登場曲も「気分転換で」と、ファンである嵐のナンバーに変えた。週1回の先発マウンドが板についてきたとはいえ、まだプロ3年目。追求に終わりはない。【金子真仁】