中日は16日、バンテリンドームでロッテから移籍した加藤翔平外野手(30)の入団会見を行った。15日に同姓の加藤匠馬捕手(29)との交換で移籍が決まり、背番号「52」の真新しいユニホームで会見に臨んだ加藤翔は「選手として新しいスタート。ドラゴンズを日本一にするために身を粉にして頑張りたい」と新天地での意気込みを語った。

トレードを覚悟したのは14日夜に受けた翌朝、球団に来てほしいとの電話だったという。「トレードを伝えられたのは15日ですけど、その時点(電話)でぼくも9年目なので察する部分もあった。100%やってやろう」と気持ちを整理して通告を受け、名古屋に乗り込んだ。

1日に交流戦で対戦した際には1安打完封の柳からチーム唯一の安打を放った。3日の同カードでは阿部のスクイズも印象的だったという。「投手中心にスキルが高い。まずは打たないと(試合に)出られないと思うのでバッティングをアピールしたい」と当面の目標を掲げた。

与田監督は「パ・リーグ(楽天コーチ)にいたときによくやられた選手。スイッチヒッターで両方パンチ力がある。足の速さ、守備範囲、トータルでレベルの高い選手。(レギュラー争いを)してもらいたい」と期待した。

会見後はチームの1軍練習に合流。「(2日間、1軍での)練習で確認します」と与田監督は話しており、リーグ戦が再開するヤクルト戦(神宮)でデビューの可能性は高そうだ。

◆加藤翔平(かとう・しょうへい)1991年(平3)3月28日、埼玉県生まれ。春日部東から上武大に進み、12年ドラフト4位でロッテに入団。13年5月12日の楽天戦で新人では史上2人目の初打席初球初本塁打を記録した。20年にはイースタン・リーグで首位打者。今季は20試合で41打数9安打1本塁打。プロ通算は491試合に出場し、1231打数303安打14本塁打。183センチ、84キロ。右投げ両打ち。今季推定年俸は2200万円。