#コロナに負けるな 巨人北村拓己内野手(25)が22日、東京ドームの1軍練習後に取材に応じ、部員に新型コロナ感染者が出た影響で夏の県大会を辞退した母校・星稜(石川)への思いを吐露した。

「最後の夏は特別ですし、まして戦わずして終わるのは…。この世の中だから仕方ないと言えば仕方ないことですが…。残念な気持ちは僕ら以上に現役の3年生は思っていると思う。当然、その気持ちをわかってあげることはできない。悔しいし、残念ですけど、何かしてあげられることはないかなと」

8強に進出していた星稜は野球部員を含む複数の生徒の感染が判明し、21日に出場を辞退した。巨人のレジェンド松井秀喜氏も輩出した名門。3年生にとっては甲子園を目指して努力を重ねてきた中での突然の辞退となった。ショックは計り知れない。北村は主将として甲子園にも出場した経験を持つ。甲子園にかける思い、最後の夏の特別さはよく理解している。「昨日、両親から連絡もらって。びっくりして。鳥取の米子松蔭は1回辞退になったけど、取り消しで出場してサヨナラ勝ち。野球ってそのくらいの力があるというか、最後の夏にかける思いが3年生たちはどこのチームもすごく強いと思う。そういうところを発散できずに終わるのは、僕が3年生なら悔しいという言葉では表現できないくらいの気持ち」と、丁寧に言葉を選びながら後輩たちを思いやった。

1人のOBとして、できることは惜しまない。「心残り、後悔がないように残りの学校生活過ごして欲しい。前向きな気持ちになれるよう僕らがしてあげられることはしたい」とメッセージを送った。【小早川宗一郎】

巨人ニュース一覧はこちら―>