令和に“村上水軍”が襲来するも、盟主を討ち取り切れなかった。

ヤクルト村上が、2試合連続となる28号ソロを放った。2回先頭で打席に入ると、初球の甘く入ったスライダーをフルスイング。弾丸ライナーで、右中間席へ突き刺した。表情を崩さず、淡々とダイヤモンドを回った。「先頭だったので出塁することを意識して打席に入りました。良い角度で上がってくれました」。0・5差で追う2位巨人を相手に、大事な先制点を奪った。

松山での試合は19年4月16日阪神戦、17日の巨人戦と、全3戦で本塁打を記録。南北朝時代から戦国時代にかけて瀬戸内海航路を支配した海賊のように、力を発揮。それでもチームは逆転負けで、2位浮上ならず。首位阪神とも3・5差に広がった。奪首に残されたのは57試合。指揮官からは「積極的に強く振ることができれば大きいのが打てる。臆病にならないでどんどんスイングを仕掛けてほしい」と期待された。

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