すさまじい19歳だ!オリックス宮城大弥投手(19)が7回5安打無失点の好投で、両リーグトップの11勝目をマークした。

これで山賊打線を相手に5戦5勝と好相性。それでも、登板前には「西武さんも対策してくると思う。個人個人でなく、チームとして見た方が大事だと思うので、そこは捕手の方(伏見)と工夫しながら、挑戦できればいいなと思います」と冷静に分析していた。

ピンチでも動じなかった。最大のヤマ場は連打を浴びた直後の6回1死一、三塁。西武4番中村にフルカウントからの6球目、外角124キロチェンジアップを振らせ、併殺に仕留めた。左拳を強く握ると、一塁ベースライン上に落ちていた中村のバットを拾って、丁寧に“返却”。終始、落ち着いたマウンドさばきを披露した。

宮城の奮闘も光り、直後には打線の援護をもらった。6回2死一塁から、T-岡田が右翼フェンス直撃の先制適時二塁打を放った。一塁側ベンチ前でキャッチボールを行っていた宮城も、グラブをたたいて喜んだ。

宮城はパ・リーグ相手に無傷の9連勝。今月25日に20歳を迎える高卒2年目左腕は、今季11勝1敗で防御率2・01と首位を走るチームに大きく貢献している。宮城の力投で、チームは今季最多となる貯金12。96年以来25年ぶり、悲願のVへ-。新生オリックスが、高みを目指す日々だ。【真柴健】