DeNA三嶋一輝投手が、自己最多の19セーブ目を挙げた。2点差の9回に登場。この日最速の154キロ直球で渡辺を中飛に打ち取った。続く木下拓を一飛、代打のA・マルティネスを遊ゴロと3者凡退で試合を締めた。

試合後、三嶋は冷静だった。「正直、自己最多に関しては気にしてないです。そのことより、負けが4個ついているし、チームが大事な時に踏ん張れなかった気持ちの方が強いです」。クローザーとして、借金13を背負うチームへの責任を口にした。

4敗を喫しているが、黒星はすべて前半戦でのもの。8月以降は6試合に投げて3セーブを挙げ、失点はわずかに1しかない。「後半戦は何としてもチームが勝っている状況で試合を終わらせることだけ考えていきたいです。数字に一喜一憂せず、自分の役割を果たしていきます」。クールな右腕は、淡々と仕事をこなしていく。【斎藤直樹】