2位阪神が土壇場で試合を振り出しに戻し、なんとか引き分けた。1点を追う9回表無死二塁、6番ジェリー・サンズ外野手(33)が中堅フェンス直撃の同点二塁打。首位ヤクルトとのゲーム差は0・5に広げられたが、3位巨人とのゲーム差は2を保った。

主将大山悠輔内野手(26)を28日ぶりに4番起用した一戦。序盤は優位に試合を進めた。1回は4番から3番に打順を移したジェフリー・マルテ内野手(30)の先制打などで2得点。3回には大山の中犠飛で3点目を奪った。

だが、首の寝違えから復帰した先発西勇輝投手(30)が誤算だった。3点リードの3回、2死一、二塁から4番岡本和に痛恨の中越え同点3ランを献上すると、6番丸の右越え2ランで勝ち越された。

それでも打線は3点を追う5回、マルテの特大2ランで反撃し、9回に追いついた。

9回裏は守護神のロベルト・スアレス投手(30)が1死満塁のピンチを招いたが、6番丸の三遊間へのゴロに遊撃のドラフト6位中野拓夢内野手(25)が飛びつき、間一髪で本塁封殺。最後は2死満塁で7番中田を遊撃へのハーフライナーに仕留めた。