DeNA三浦大輔監督(47)が日刊スポーツ紙上でチームや球界を語る「月刊ハマの番長」9月号。「今月の一文字」は「一」です。9月は山崎康晃投手がクローザーに戻って「1つ目」のセーブを挙げ、田中健二朗投手が左肘の手術から復帰して「1戦目」を迎えました。宮国椋丞投手は移籍1戦目で「1勝」。いろいろなことが積み重なった1カ月でした。

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今月の一文字は「一」にしました。1球目、1打席目、1本目を大事にしようということです。9月は「1回」からいい立ち上がり、いい攻撃から入れた試合が多かったです(初回無失点が14試合、初回得点が8試合)。

山崎康晃がクローザーに戻って今シーズン1つ目のセーブを挙げました。康晃にとって大きな1セーブになったと思います。三嶋との配置転換は、クローザーを代えるわけですから大いに悩みました。今季の抑えを決める時もいろいろ考えて考えて決めたことなので、そう簡単には代えられないものです。それでも悩んで、最終的には(サヨナラ負けを喫した)15日の巨人戦後に決断しました。

翌日の広島移動日、ホテルの部屋に1人ずつ呼んで本人に直接伝えました。三嶋には「投げる場所は変わるけど、新しいところでチームのために力を発揮してほしい」と伝えました。康晃には「明日からクローザーとして頑張ってくれ」と伝え、本人は「チームのために頑張ります」と力強く応えてくれました。誰よりも強く、クローザーをやりたいという気持ちを持っていたと思います。開幕前に「リリーフとして頑張ってくれ」と話すと、「分かりました」と言ってくれました。開幕後はクローザーに戻りたい気持ちを持ち続けつつも、表面には出さず、セットアッパーとして結果を残してくれました。

康晃にとってセットアッパーとしてマウンドに上がったことは、いい経験になったと思います。また、キャンプはファームからスタートしてもらうことで、いろんな視点からチームを見られたと思います。今回は元に戻ったというより、以前よりも一回り二回り大きくなったクローザー山崎康晃を見せてくれるはずです。

田中健二朗は左肘の手術から復帰し、12日に1戦目を迎えました。けがをする前に1軍で活躍していたこと、トミー・ジョンという大きな手術、長いリハビリ生活を経て、ここまでたどりついた経緯をみんな知っています。9回2死からの登板は、リードしているシチュエーションをチーム全員でつくれました。マウンドに上がった時の歓声、ベンチとブルペンの盛り上がりは、健二朗が黙々と「1軍のマウンドに戻るんだ」と、しんどいリハビリに取り組んでいたことをみんなが知っていたからです。

宮国は今年、キャンプの時期になっても所属チームが決まらず1人で練習していました。DeNAと育成契約で入団しファームで結果を残して支配下登録となり、つかみとった1軍マウンドの1戦目での1勝目。しかも偶然とはいえ、去年までいた巨人相手でした。本人もいろいろ思うところはあっただろうが、マウンドに上がれば持っているものをすべて出して投球してくれた。本人にとってもチームにとってもうれしい勝利になりました。(DeNA監督)