ヤクルトは29日、雄平外野手(37)が、今季限りで現役を引退すると発表した。19年目のベテランは球団を通じ「ヤクルト球団には19年間という長い間お世話になり、プロ野球選手として素晴らしい経験をさせていただきました。多くの方々に支えていただき、プロ野球生活を過ごすことができました。ありがとうございました」とコメントした。

雄平は東北高から02年ドラフト1巡目で投手として指名され、ヤクルトに入団。1年目は27試合に登板し5勝を挙げたが、08年以降は登板数が減り、09年オフに野手に転向。11年には「高井」から「雄平」に登録名を変更した。

パンチ力のある打撃を磨き、14年からはレギュラーに定着。翌15年には、優勝マジック1で迎えた10月2日の阪神戦で、延長11回に右翼線へサヨナラ打。本人も「沢山の思い出がよみがえりますが、中でも2015年、サヨナラヒットで優勝を決めた事が、一番印象に残っています」と振り返っていた。

◆雄平(ゆうへい) 本名・高井雄平(たかい・ゆうへい)。1984年(昭59)6月25日、川崎市生まれ。東北で01年センバツ出場。02年ドラフトで2球団から1巡目指名を受け、ヤクルト入団。03年4月22日巨人戦で初出場し、6月11日巨人戦で初勝利。09年オフに外野手転向。11年から登録名を「雄平」に変更。14年は自己最多の23本塁打を放ち、ベストナイン。15年は10月2日阪神戦でリーグ優勝を決めるサヨナラ打。今季推定年俸7500万円。174センチ、83キロ。左投げ左打ち。