8球粘って四球を選ぶと、中大・古賀悠斗捕手(4年=福岡大大濠)は自軍ベンチに向かってほえた。

1点を追う9回1死から同点の走者として出塁した。それまで、見逃しによる2三振に遊ゴロ併殺打。「最近の試合は、そんな感じで。なんとか出ようという気持ちでした」。だが、後続が倒れ、連敗。春2位のチームが今季まだ1勝で、最下位だ。

古賀自身も、この秋は、19打数2安打、打率1割5厘にとどまる。春は3本塁打を放ち、打率3割4分1厘を記録した。チームとともに苦しんでいる。「リーグ戦期間中、なかなか何かを変えるのは難しい。悪い流れが続いているので、声掛けはしていますが」と打ち明けた。主将として、アップ中から積極的に周りに声をかけ、盛り上げようと努めている。「みんな元気を出して、チームのために何ができるか、貫き通すだけだと思います」。

強肩捕手として、ドラフトの上位候補に挙がる。11日のドラフト当日も、午前中に亜大戦が組まれている。「今までやってきたことを自信にして、自分を信じて待つだけです。その前に、亜大戦がある。勝って、(夕方からの)ドラフトを迎えたいと思います」と話した。