巨人が負のスパイラルから抜け出せない。首位ヤクルトに3連敗して迎えた広島戦。初回に松原が初球先頭打者アーチ、2回にウィーラーの適時打と暗雲を振り払ったかのように思えた。

だが、先発山口が誤算だった。2回に1死から3連打で2失点して追いつかれると、5回にも広島打線につかまった。2日DeNA戦の先発を直前の右肘違和感で回避し、満を持して臨んだ1戦で4回1/3を6安打6失点。自身10戦勝ちなしの7連敗を喫した。

4点差をつけられた6回以降は打線も1安打無得点。序盤にかみ合いかけた投打の歯車が再び狂い、チームも逆転負けで4連敗。2位阪神との直接対決で完勝して優勝マジック11を点灯させた首位ヤクルトとの差は9・5となった。試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。

 

-打線は幸先よく先制

原監督 そうですね。先頭打者、1球目に良いスタートを切りましたね。

-最近見られなかった序盤の得点

原監督 2点取ったからということで褒められるものではないとはいえ、何となく勢いがつきそうだけれど、なかなか、というところよね。

-山口が粘れなかった

原監督 やっぱり思ったところになかなか投げられていないのかなという感じがするね。