ソフトバンクは9日、今秋のドラフト1位に最速157キロ右腕、ノースアジア大明桜(秋田)の風間球打(きゅうた)投手(3年)を指名すると公表した。この日のオリックス戦前に王貞治球団会長が明言した。

王会長 「大変迷いましたけど、秋田・明桜高校の風間くんです。大変素晴らしい素質を持った剛速球で、カットボールも素晴らしいと聞いている。必ず戦力となり、将来的にはエースになってくれるんじゃないかと思って、1位で指名することを決定しました」。

世代最速の剛球右腕は、今夏の甲子園でも2試合に先発して計15回を4失点18奪三振の好投。2回戦で敗退したが、ドラフト上位候補の片りんを見せつけた。王会長は「腕のしなりとかボールをリリースするポイントも高いところにあって、角度もある。ですからバッターからしたら、実際のスピード以上に速く感じるんじゃないかと思います。まだまだ体が完全に成長してませんので、それを考えながらちょっと時間をかけながらしっかり土台作りからしていきたいと思ってます」と、金の卵を育成するビジョンを示した。

◆風間球打(かざま・きゅうた)2003年(平15)10月11日生まれ、山梨県甲州市出身。奥野田小1年時に野球を始め、同3年時から投手に転向。塩山中時代は笛吹ボーイズでプレー。明桜では1年春からベンチ入りし、同春の地区大会決勝で初登板。今夏の秋田大会準々決勝・秋田戦で、最速157キロをマークした。甲子園では2回戦で敗退。家族は両親、長男球道(きゅうどう)さん、次男球星(きゅうせい)さん、四男球志良(きゅうしろう)さん。183センチ、84キロ。右投げ左打ち。