巨人原辰徳監督(63)が来季も続投する方向で調整していることが9日、分かった。今季が3年契約の3年目で、昨年までセ・リーグ2連覇を達成。今季は残り10試合となり優勝は絶望的な状況だが、現在3位でクライマックスシリーズ(CS)進出は決定的。日本一への道は続いているだけに、正式要請となれば受諾に障害はない模様。昨年まで通算14年で9度のリーグ制覇と日本一3度の手腕で常勝軍団を完成させ、選手と首脳陣の世代交代をさらに進めていく。

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【第1次政権】

長嶋茂雄(現終身名誉監督)の後任として、01年のオフに就任。背番号は83。

◆02年 リーグ優勝、日本シリーズも無傷の4連勝で、初年度から日本一

◆03年 松井のMLB移籍もあり、3位で終える。同年9月に監督を辞任。

 

【第2次政権】

05年10月、自身の第1次政権後の後任である堀内恒夫氏が辞任。その後任として監督に再任。背番号は88。

◆06年 2年連続Bクラスとなる4位で終える。

◆07年 5年ぶりのリーグ優勝。クライマックスシリーズのセカンドステージで中日に敗れ、日本シリーズ出場は逃す。

◆08年 一時は阪神に13ゲーム差をつけられるも、逆転で2年連続リーグ優勝。日本シリーズは西武に敗れた。

◆09年 リーグ3連覇。日本シリーズは日本ハムを下して、日本一に輝く。

◆10年 3位に終わり、リーグ4連覇を逃す。

◆11年 2年連続で3位に終わる。

◆12年 3年ぶりのリーグ優勝。日本シリーズは日本ハムを下し、3年ぶりに日本一。その後アジアシリーズでも優勝した。

◆13年 リーグ2連覇。日本シリーズでは、楽天に敗れ日本シリーズの連覇ならず。

◆14年 リーグ3連覇。クライマックスシリーズでは阪神に敗れ、日本シリーズ出場を逃す。

◆15年 2位に終わる。クライマックスシリーズのファイナルステージでヤクルトに敗れる。10月19日に退任表明。

 

【第3次政権】

18年10月、高橋由伸の後任として再々任。背番号は83。

◆19年 リーグ優勝。7月30日には監督通算1000勝を達成。日本シリーズはソフトバンクに4連敗を喫した。

◆20年 リーグ2連覇で、自身9度目のリーグ優勝。9月11日には、監督通算1067勝を達成し、球団歴代1位になった。日本シリーズはソフトバンクに4連敗を喫した。