中日は2年ぶりのBクラスが確定した。

打線が初回に1点を挙げただけで、その後は6回まで走者を出せず。引退登板の山井からバトンを受けて粘投していた松葉が、6回にヤクルトの主砲村上に勝ち越し2ランを浴びた。「投高打低」の今季を象徴する逆転負けで、前年最下位から優勝マジックを点灯させた天敵の引き立て役に終わった。

与田監督の今季限りでの退任発表から一夜明けた試合。ビシエドをベンチに下げ、A・マルティネスが「4番一塁」、今季育成から支配下に昇格させた石岡を「7番左翼」で4年ぶりに先発させ、高松、岡林、石垣ら若手を積極的に起用した。指揮官は「若手に経験させたいこともあった。他の選手の体調も見ながら考えた」と説明。8回に代打起用した和製大砲候補の石垣が左翼フェンス直撃の二塁打を放ったことには目を細めた。

本拠地最終カードでCS進出の可能性が完全消滅。山井と藤井の引退セレモニーを飾ることもできなかった。与田監督は「今季のことは終わってから話す。全ての数字が出て、終わってから話したい」と話すにとどめ、残り6試合だけをにらんだ。【伊東大介】

▽中日松葉(引退試合の山井の後を受け、1回1死から登板も6回に村上に決勝弾を浴び5敗目)「大事な試合でしっかりゲームをつくれなかったことが申し訳ないです」

▽中日石岡(7番左翼で4年ぶりの1軍出場も2打数無安打)「久しぶりに1軍に出たことはよかったのですが、結果が出なかったのでしっかり修正して、次に結果が出せるようにやっていきたい」

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