勝った明大は優勝への望みをつないだ。今季初めて丸山和郁外野手(4年=前橋育英)を1番で起用。ヤクルトからドラフト2位指名を受けた主将は、初回先頭で初球を左前打とし、この回の2点先制につなげた。「打順は気にしないで、初球から振っていこうと思ってました。カットを狙ったんですが、真っすぐが甘く入ってきた。振り遅れましたが、力が抜けた分、うまくレフト前にいきました」。

この2点のリードを、エース竹田祐投手(4年=履正社)が1人で投げ抜き、守った。

立大と、負けた方が優勝がなくなる一戦だった。試合前、田中武宏監督(60)は「今日勝たないと明日もない。先を考えずに、この1戦だけだ」と、選手たちに訴えていた。文字どおり一戦必勝で望みをつないだ。主将とエースの活躍には「キャプテンがいいスタートを切ってくれたし、エースが責任を持って投げてくれた。4年生が勢いをつけてくれれば、点差に関係なく、こういう試合ができる」と目を細めた。