パ・リーグのレギュラーシーズン全日程が30日に終了し、個人タイトルが確定した。

▼盗塁王は荻野、和田(以上ロッテ)西川(日本ハム)源田(西武)の4人が分け合った。盗塁王に限らず、現行の表彰記録で同じタイトルに4人が並んだのは初めて。これまでは昨年パの最多勝利(千賀、石川=以上ソフトバンク、涌井=楽天)など3人が最多だった。

▼荻野と和田のように、同じ年に同一球団から盗塁王2人は初めて。

▼荻野は36歳シーズンで盗塁王と最多安打。盗塁王は82年福本(阪急)93年大石(近鉄)16年糸井(オリックス)の各35歳を上回るプロ野球最年長。最多安打は84年谷沢(中日)の37歳に次ぎ、パでは07年稲葉(日本ハム)ら5人の35歳を上回るリーグ最年長となった。

▼和田の24盗塁はすべて途中出場でマーク。先発出場は2試合だったが、先発出場10試合未満の盗塁王は初めて。育成ドラフト入団で打撃部門のタイトルを獲得したのは、昨季盗塁王の周東(ソフトバンク)に次いで2人目。

▼パの盗塁王は24個。2リーグ制後の盗塁王では93年緒方(巨人)石井(横浜)の各24個に並ぶ最少になり、パの30個未満は初。

▼オリックス山本は06年斉藤和(ソフトバンク)以来、12人目の防御率、勝利、勝率、奪三振の4部門トップ。最多完封を加えた5部門1位は06年斉藤和以来8人目だった。防御率1・39は2位宮城(2・51)を1・12引き離した。2位に1点差以上は史上初。これまでの最大差は70年セで村山(阪神=0・98)が2位平松(大洋=1・95)につけた0・97。