集大成の3試合とする。今秋の東京6大学野球リーグ戦を制し、明治神宮大会(20日開幕)に出場する慶大が、日大とオープン戦を行った。リーグ戦終了後、数日間のオフを経て、先週末から再始動。この日が最初のオープン戦だった。お互い小刻みに点を取り合い、4-4で引き分けた。

慶大は神宮大会も優勝なら、春のリーグ戦、6月の全日本大学選手権とあわせ、史上5校目の「年間4冠」となる。過去に達成したのは、関大、近大、亜大、東洋大で、東京6大学からは、まだない。もっとも、福井章吾主将(4年=大阪桐蔭)は「それは、結果だと思います。慶応のエンジョイ・ベースボールと、今年のチームスローガン『繋勝』を成し遂げた先に優勝して、4冠があればいい。特別、意識することはありません。簡単にできることではないですし」と冷静に話した。

決勝まで進めば、3試合を行う。全国大会でも自分たちの野球ができるかがカギとなる。先発した生井惇己投手(3年=慶応)は初回、1死から連打で二、三塁とされた。4番花崎に対しては、2球で追い込んだが、3球目を遊ゴロとされ、1点を失った。「追い込めたまでは良かったですが、あそこは三振を狙うべきでした。何がベストか考えないといけない」と反省を忘れなかった。最速は150キロを記録。その真っすぐを生かすため、あえてカットを多めに投じ、課題を持って臨んだ。