3位からの下克上を狙う巨人が窮地に立たされた。リーグ王者のヤクルトを相手に2戦連続完封負け。アドバンテージを含めて、0勝3敗で、もう1試合も落とせない状況になった。

エース菅野は阪神とのファーストステージ初戦(甲子園)で98球を投げてから中4日で先発マウンドを託された。2回1死満塁から、西浦の中犠飛で先制を許す。この回は最少失点に留めるも、6回にヤクルト打線に捕まった。先頭村上の二塁打の後、サンタナの平凡な遊ゴロを坂本が悪送球。一塁手中島のタッチも届かず、無死一、二塁とピンチを拡大した。その後、2死満塁から、代打川端に押し出し四球を与えた。さらに、続く塩見に左中間への3点適時三塁打を浴び、リードを5点に広げられた。

打線もファイナルステージに入ってから沈黙が続く。1回こそ、制球が定まらないヤクルト高橋を攻め立て、2死満塁とするも、中島が空振り三振で先制点のチャンスを逃した。以降はスアレス、清水、マクガフとつながれ、2安打完封負け。0勝3敗から日本シリーズ進出を果たした例はない。巨人が文字どおり、崖っぷちに立たされた。