ロッテ育成1位指名を受けた旭川実の最速150キロ右腕、田中楓基投手(18)が12日、北海道・旭川市内のホテルで支度金300万円、年俸230万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。ドラフトから約1カ月。「どうして育成だったのか考える時間ができた。投手としての完成度や線の細さ、技術、どれを取ってもまだまだ。そういう課題を克服し、1日でも早く支配下になれるようになりたい」と強い口調で話した。

会見でキャップをかぶり、ユニホームを着ると、球団の名物場内アナウンス担当、谷保恵美さんの録音音声で本拠ZOZOマリンでの試合時同様「マリーンズのピッチャー、田中楓基~」と流れた。谷保さんは帯広市出身。道産子によるサプライズ演出に「僕も早くZOZOマリンでアナウンスされる選手になりたい」と、気持ちを高ぶらせた。

ロッテの永野プロ・アマスカウト部長は「身体能力が高く打者に向かっていく強気の姿勢が魅力。無限の可能性がある。先発でも抑えでも可能性はあると思う」と期待した。好きなロッテのお菓子は「クランキー」。田中は「さくさく感が好き。僕も努力してさくさく支配下になれるように」と思い描いた。【永野高輔】