輝は長嶋型だった! 新任の阪神藤井康雄1、2軍巡回打撃コーチ(59)が23日、佐藤輝明内野手(22)が「4スタンス理論」上の分類で、「B1」タイプだったと訂正した。かかと内側でバランスを取り、後ろ軸で回転するタイプで、長嶋茂雄氏、オリックス吉田正尚らと同じだった。

甲子園での秋季練習後、同コーチが自ら切り出し、謝罪した。「ひとつ報告です。輝ですけど、『A2』タイプじゃないです。『B1』タイプでした。すいません!」。前日22日にはつま先外側に重心があり、前でさばくタイプという診断だったが、まさかの“診断ミス”。「今朝来た時に、もう1回チェックさせてって言ったら、やっぱりB1だった」と修正に至った。

「(昨日は)前さばきって言ってたんで、それがしっくりこなかった理由かな」と振り返り、「(A2は)前軸で回転だったけど、(B1は)後ろ軸で回転です」と解説した。左足に体重が乗りすぎて、体が捕手側に倒れる癖を指摘していたが、「いや、それでよかった」と頭を下げた。

頭もスッキリしたのか、佐藤輝もフリー打撃で快音を連発した。同コーチも「めちゃめちゃ気持ちよかったん違うかな。スイングして。たぶん、しっくりきたと思う」と笑顔。4スタンス理論の先駆者をも惑わす規格外の打撃…、なのかもしれない。【桝井聡】