中央学院大が「わっしょい野球」で初の日本一に輝いた。最大4点のビハインドから1点差まで詰め寄った6回。1死満塁で武田登生主将(4年=中央学院)が3点適時二塁打を放つなど一挙5得点で逆転した。

苦しみながらつかんだ栄冠だった。リーグ戦は開幕から4戦で1勝3敗。入れ替え戦も覚悟したが、武田は思い切って方針転換に出た。「暗くなっても仕方ない。明るくいこうという意味で『わっしょい野球』を心掛けました」。ピンチも好機も関係なく、全力で声を出すようにした。

雰囲気はみるみる変わった。リーグ戦、関東地区大学選手権、今大会を12連勝で一気に頂点まで駆け上った。笑顔を絶やさなかったナインたちも、ベンチ入りを逃した選手たちを前に大粒の涙。武田は「最高の景色です。いろいろな人の支えがあってここにいます。感謝したい」。“わっしょい”の結束力は強かった。【阿部泰斉】

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