今度は“投げるポンセ”が、日本球界にやって来る。日本ハムが助っ人4人目として、米大リーグ、パドレスの最速150キロ超右腕、コディ・ポンセ投手(27)を獲得する方向であることが28日、分かった。身長198センチの長身を誇り、19年にはWBSCプレミア12の米国代表として来日。1980年代後半に活躍した強打者、元大洋(現DeNA)のカルロス・ポンセ外野手のように人気者になれるか。

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BIGBOSSを支える4人目の助っ人として、“投げるポンセ”が、やってくる。日本ハムが補強第2弾として「ポンセ」の獲得調査を進めていることが分かった。長身から投げ下ろす速球を主体に、4種の変化球を織り交ぜ打たせて取るタイプ。獲得が決まれば、新庄ハムにとっては、前ブルワーズ3Aから獲得したヌニエスに続く補強となる。

ポンセと言えば、日本でなじみが深いのは、1986~90年にかけて大洋で本塁打王1度、2度の打点王に輝いた強打者、カルロス・ポンセだろう。トレードマークの口ヒゲから「マリオ」の愛称でファンに愛された名助っ人同様、“投げるポンセ”も今季メジャーではヒゲを蓄えてプレー。2シーズンで計20試合(先発5試合)に登板し1勝7敗と、メジャー経験が少ないのも“打つポンセ”と共通している。

米国代表で出場した19年のプレミア12では日本戦での登板こそなかったものの、メキシコとの3位決定戦など3試合に先発。日本ハム入団となれば、当時、日本代表監督だった稲葉ゼネラルマネジャー(GM)の、来季からは味方になる。パイレーツでは筒香と共闘したほか、昨年はレッズ秋山と対戦するなど、日本人選手とも縁が深い。

日本ハムの助っ人投手では、昨季在籍したアーリンが退団となり、先発ローテの一角を担ったバーヘイゲンとは残留交渉中。“ポンセ旋風”の再来で、躍進を狙う新庄ハムを後押しできるか。

◆コディ・ポンセ 1994年4月25日、米カリフォルニア州生まれ。15年ドラフト2巡目(全体55位)でブルワーズ入団。19年パイレーツ移籍。20年8月初昇格。メジャー通算20試合(先発5)で1勝7敗、防御率5・86。3A通算19試合(先発12)で2勝7敗、防御率4・86。198センチ、116キロ。右投げ右打ち。

◆カルロス・ポンセ 1959年2月7日、プエルトリコ生まれ。メジャーではブルワーズで85年に21試合に出場。86年に大洋に入団。主に外野手。87年は98打点で打点王、88年は33本塁打と102打点で本塁打王と打点王のタイトルを獲得した。大洋に90年まで在籍し、5シーズンで通算533試合、打率2割9分6厘、119本塁打、389打点。