日刊スポーツはオリックスの25年ぶりリーグ優勝を記念し、「火曜B」と題したスペシャル企画を来年1月末まで毎週火曜日にお届けします。

第1回は、全国津々浦々から集まった主力組恩師からの祝福やエールのメッセージ集です。

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◆T-岡田

「頭から飛び込んだプレーにはっとした」

▼履正社・岡田龍生監督(60) 日本シリーズ第1戦で、一、二塁間を抜ける打球に頭から飛び込んだ岡田のプレーにはっとしました。若手が活躍していますが、岡田や安達君がベテランの立場で引き締めている。そういう立場の選手が捨て身のプレーをすることが、どれほど大事なことか。あの姿勢を忘れずにいてほしい。高校時代から優しさとともに、自分という芯を持っていた教え子でした。

◆吉田正尚

「学校の保険を何度も使った」

▼敦賀気比・東哲平監督(41) 入学直後、まずスイングにびっくり。グラウンドの右翼の奥に会社があって、打撃練習でそこの駐車場の車に何回当てたか。昔から知っている社長さんで「ここまで飛ばす選手が入ってきましたか」と驚いていました。7メートルのネットを増設しても木製バットで当てて。学校で入っている保険を何度も使わせてもらいました。自分に厳しく、常に人より振っていました。

◆宮城大弥

『喜びすぎ、ガッカリすぎは一瞬』

▼興南・我喜屋優監督(70) 4、5年はかかると思っていましたが、一冬を越え心技体で成長しました。髪を切るか勝ち星を伸ばすかどっちかにしろと話したのですが、まさか白球のような頭にするとは(笑)。あれで神様、仏様、宮城様みたいに言われてね。うちは本塁打を打っても万歳はしません。『喜びすぎ、ガッカリすぎは一瞬』という教え。謙虚に冷静に、次に向かってほしいですね。

◆杉本裕太郎

「今もよく電話がきますよ」

▼青学大・河原井正雄前監督(67) 徳島商のエースで4番でした。足は速いし肩もある。ただ体の割に細かった。体ができたら卒業か、と思ったのが第一印象でした。はまるとサイクル安打も打ったが、揺さぶられるとついていけない。卒業時、本人はプロに行きたいと言って来たが、今行けば失敗すると反対した。社会人に行って、そこで評価されたら、と話しました。今もよく電話がきますよ。

◆伏見寅威

「今でもみんなにかわいがられる」

▼東海大四(現東海大札幌)・大脇英徳監督(46) 主将だった高校時代は、ゴリゴリ引っ張っていくこともでき、仲間に助けを求めることもできる性格でした。そういう人柄が、今でもみんなにかわいがられる部分なのでは。車のナンバーを記憶するとずっと覚えていて、捕手として対戦した打者の特徴も頭にインプットできる。そういう能力はプロになった今でも生きているのかもしれませんね。