巨人育成ドラフト5位の創成館・鴨打(かもうち)瑛二投手(17)が29日、長崎・諫早市内のホテルで仮契約を結んだ。支度金290万円、年俸360万円。

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身長195センチ、体重88キロの恵まれた体格を武器にする大柄左腕は「身長をいかした投球に、緩急をうまく使える投球が自分の持ち味。まずは支配下に入れるように頑張って、将来は先発投手として活躍できたらいいなと思います」と表情を引き締めた。

大きな体を「動ける体」にするために他競技も積極的に取り入れてきた。バドミントンやバレーボール。「投手として腕を振るというところは似ている。取り入れたりしていました」。きっかけは小学校低学年のとき、当時通った野球塾の指導者から言われた「おそらくこの子は190センチくらいになる。190センチで動ける体を今のうちから付けた方がいい」という言葉だった。小学2年の時にはすでに周囲の小学校高学年と変わらない身長から、未来の190センチ超えが予見されていた。

食と睡眠が大きな体の源になった。「親がおいしいご飯を作ってくれた。あとは睡眠です」。大好きなハヤシライスとハンバーグでおなかを満たしてお昼寝をしていた幼少期。すくすく育った体がこれからは商売道具になる。「しっかり力を付けて、体重を増やして、いずれは先発ローテーションに入れるように頑張りたい」と支配下契約を勝ち取った先にある理想を思い描いた。【小早川宗一郎】(金額は推定)