東海第2代表の東邦ガス(名古屋市)が、西関東第1代表の三菱重工East(横浜市)を下し、2回戦進出を決めた。広島5位指名の補強選手、松本竜也投手(22=Honda鈴鹿)が2番手で好リリーフ。3回1/3を無失点に抑えた。

手に汗握る場面での登板となった。1点リードの6回2死二塁、打席には相手4番の小柳卓也外野手(30=三菱重工名古屋)。山田勝司監督(43)は「勝負をかけていく」と、ここまで1失点だった先発、辻本宙夢(ひろむ)投手(25=駒沢大)からスイッチ。先頭に四球を与え、ピンチを招いたが、145キロ直球で空振り三振に取った。「厳しい球で攻めて、2人で1死とる意識でした。補強選手としての責任を感じながら投げました」と、自覚を持って挑んだ。

運命の“赤い糸”だ。プロ入り前に一足早く、東邦ガスの赤いユニホームに袖を通した右腕は「中高(奈良葛城ボーイズ、智弁学園)も赤だったんです。赤にご縁がある野球人生だなと思います」と笑顔だった。

山田監督は継投の場面を「辻本はエースとして期待通りの投球をしてくれました。松本も信頼していますし、彼ならやってくれると思い、登板させました。ピンチでも動じない投球をみせてくれました」と、笑顔で振り返った。

次戦は12月4日、日立製作所(日立市)対ヤマハ(浜松市)の勝者と対戦する。