今季国内FA権を取得していたソフトバンク千賀滉大投手(28)が5日、来季残留を決めたことについて三笠杉彦取締役GM(47)は、オンライン取材に対応し「国内FA権がある中で、来季もホークスでプレーしてくれるのはうれしく思っています」と安堵の表情を見せた。

契約内容は年俸2億円増の来季6億円で、選手自身が契約を見直したり破棄できる「オプトアウト」付きの年俸変動制5年契約。かねて米移籍を希望しており、来季中にも海外FA権を取得する千賀に配慮した異例の待遇となった。三笠GMは「日本を代表する投手ですし、ホークスで長くプレーしてくれることは我々としてはうれしい。一方で、かねてメジャーへの夢もある。その2つをかなえるというか、どちらかを選ぶということになる。両者の意見を交換しながら、話し合って至った結論」と説明した。

球団としてポスティング利用は認めてこなかったが、海外FA権での移籍については「選手の権利ですので、その場合は快く送り出したい」と三笠GM。ただ、5年契約については「彼がメジャーに挑戦しないと言ったときに、プレーするのはホークスであるというメリットがある。オプトアウト付きだが、選ばなかったときには長くホークスでプレーできるという内容を詰めた。1年契約をしていた場合、1年が終わったら他球団に行こうかという可能性もある」と含みを持たせた。(金額は推定)